『里山資本主義——日本経済は「安心の原理」で動く』(藻谷浩介、NHK広島取材班/著)を読んだ時、和田芳治さんという方が、高齢者を“光齢者”( 人生をいっぱい経験して輝ける年齢に達した人)という言葉に変えて、ポジティブな造語にしたエピソードがとても面白く、良いアイデアだと思ったので、僕もそれを真似ていくつか考えてみた。
本来は単なる能力や特性でしかないのに、社会に適さないなどの理由で障害や病気として判断されたネガティブな意味合いを持つ言葉を、ポジティブな意味合いの言葉に変換した新しい造語だ。
僕が考えたポジティブ造語
【知的障害者 ⇒ 純粋感覚保持者】
人生にとって無駄な知識の吸収を必要とせず、子供のままの純粋さを保持して周囲を和ませる能力を持っている人
【身体障害者 ⇒ 身体感覚応用者】
手で行う作業を足で行ったりする五体の応用や、視覚、聴覚、嗅覚などの感覚器官を別の器官を鋭敏にする事で補う能力を持っている人
【性同一性障害 ⇒ 両性共感者】
男性と女性の両方の性を理解し、どちらの性にも共感する事が出来る人。男女間の争いを仲裁する能力を持っている。
【統合失調症 ⇒ 情報投影者】
自分のいる環境の外部情報(上空の様々な電波、周囲の人たちの意識、景観、建築物が持つデザインの意図など)を脳で直接受信して、リアルな現実として投影できる能力を持っている人
漢字のネーミングばかりでやや硬い感じになってしまったけど、大事なのは他人に自分の能力や特性の判断を委ねず、自分で理解して納得の出来る名前を付与して認識する事。
自分に与えられた能力や特性に自分で気付き、それが社会にどんな影響や役割を与えるかを模索していけば、それがあなた独自の思考形態や行動原理になっていくはず。
僕の造語でよければぜひ使って欲しいし、参考までに自分でよりカッコ良い造語を考えてみたら面白いと思う。
もし他人や世間にレッテルを貼られて自己否定的になっている人がいたらこのアイデアを使ってそのイメージを払拭してみてほしい。