哲学・思想

人間は、いまだサルである

投稿日:2019-05-14 更新日:

僕たちは人間はいまだにサルだ。

この事を理解していないと、自分本来の人生を生きるのは難しい。

サルのような動物の群れには、力の強いものが力の弱いものを支配する「本能的構造」がある。

そしてこの本能的構造はサルから人間に進化した社会にも残っていて、力の弱いものは力の強いものに自動的に支配される仕組みになっている。

人間はこの本能的構造と人体の恒常性機能(環境が変化しても体の状態を一定に保とうとする生体的な働き)によって、誰しもがマインドコントロールしたり、されたりする素養を持っている。

どんな社会体制でもこの仕組みが働いている限り、遅かれ早かれトップが独裁的になり、国民の意に反した支配統治に移行する。

力の強いものが力の弱いものを支配するための仕組みやシステムによって社会的洗脳にかかっている人は、強者が作ったシステム(学校教育、宗教、会社など)によって自動的に支配されている状態にある。

その社会的洗脳に気付かなければ、僕たちは強者に従って一生奴隷の人生を歩むしかない。

社会的洗脳から逃れて自分らしい人生を歩むには、自分がサルである事を自覚して、自分の心の奥にあるサルの本能について知っておく必要があるのだ。

人間の心理構造は、もともとジャングルで暮らすサルの精神構造を基本にしている。

ジャングルで生きるサルたちは、ジャングルの中にある食料や、危険な外敵の位置を知っておく必要に迫られ、自分の脳内にジャングルの地図のようなものを造り出した。

サルはその脳内の地図によって、食料がたくさんある場所では安心や癒しを感じ、外敵が多い場所では不安や恐怖を感じる。

人間も同じようにサルが創った脳内のジャングルの地図によって、それが現実ではなくイメージであっても感情が起こるようになっている。

これが人間の心理構造の基本形だ。

洗脳やマインドコントロールは、人間がサルの本能として持っている心理構造の基本形を利用した現象で、主に恐怖や快楽を煽ることで完成する。

人は恐怖や怒り、快楽を感じると、本能として自分の行動を自動化してしまう。

外敵や天災などに襲われて死の危険を感じた場合、恐怖や怒りという感情が必死で逃げるという行動の体制を造る。

恐怖や怒りなどの感情は脳の大脳辺緑系という部位の働きが造りだし、サル以外の哺乳類でも発達している。

魅力的な雌が現れ、雄が交尾をするために必死になったりするのも大脳辺縁系の働きによるものだ。

こういう本能的なものを処理する器官が人間にはまだ残っている。

男性よりも女性の方がその働きが強い。

その結果、女性の方が大脳辺縁系を刺激される操作に弱く、ニュースの報道や占いなどで恐怖心や不安を煽られると容易に相手の言いなりになってしまう。

そういう事態を避けて人間が人間らしく生きるにはアメリカの心理学者マズローが提唱した5段階の欲求を満たす必要がある。

その5段階の欲求を満たした時、人間は自己を超越し、人間としてさらなる進化を目指すようになる。

マズローの5段階欲求

  1. 食欲、睡眠欲、性欲
  2. 安定したい
  3. 仲間がほしい
  4. 周囲に認められたい
  5. 自己実現したい

1の動物的本能の欲求から順番にこの5段階の欲求を徐々に満たしていけば、人間の脳は本能的な脳の活動から次第に理性的な脳の活動に変わっていく。

しかし常に社会は強者が仕掛ける社会的洗脳下にあるため、個人がこの5段階の欲求を満たすのは難しい。

社会的強者は学校教育、宗教ベースの社会的な規範や道徳、倫理観などを大衆に植え付け、サルの本能を封印し、体制にとって都合の良い模範的な人間である事を大衆に要求する。

しかし人間はサルの本能を理解せずに理性的な人間になる事は出来ない。

社会にとって模範的な人間でありたいと願い、本能の要求を無視したり誤魔化したりすれば、いずれ限界に達したフラストレーションが暴発して破滅的な結果を迎えることになる。

大事なのは本能の欲求をきちんと理解して、合理的な方法でもってそれに折り合いをつける事。

それが本当の意味でのセルフコントロールだ。

サルの本能を理解し、セルフコントロールが可能になれば、社会的洗脳下にいても簡単には支配されなくなるだろう。







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