哲学・思想 芸術

もし人類が滅亡したら

投稿日:2019-09-19 更新日:

もし人類が滅亡したら

僕はたった一人生き残った世界に巨大な『バベルの塔』を建設するつもりでいる。

この計画を立てたことで、僕はこの現実世界で今後いかなる悲惨な出来事が起きても、おそらく絶望しないで済む。

僕はブリューゲルの『バベルの塔』の絵が好きで、自分でもバベルの塔をモチーフにした作品を創ったりしている。

「土地があったらいつか等身大のバベルの塔を創りたい

現状不可能だけど、そういう夢がある。

僕にとって一番絶望的な出来事って何だろう?と考えた時、それは失業でも失恋でも病気でも親しい人との死別でもなくて、何らかの事態で人類が破滅した後に、たった一人だけポツンと生き残ってしまう事だと思った。

家族、恋人、親友、親族、知り合い、通りすがりの人、疎遠になった人、まだ出会っていないその他大勢、人間以外の動物……。

生命と呼べるものが僕以外に誰もいなくなってしまった世界。

孤独を感じる必要もない完全に孤立した世界で、それでも死ねずに生き続けなければならないとしたら僕は何をやって生きればいいんだろうか?

死ぬまで孤独な人生を謳歌するための暇つぶし。

ふと浮かんできたのは、壊れた文明の瓦礫を集め、一人せっせとそれを積み上げてバベルの塔を建設しているイメージだった。

人類最後の生き残りが創る最後の芸術。

そんなものを創れたら最高だな、と思った。

一生の暇つぶしだから岡本太郎さんの『太陽の塔』よりも大きく、その芸術性も高いものにしなければならない。

完成してもしなくてもいい。

創り続けることだけを生き甲斐とし、作りたい空間やデザインをどんどん拡張していって、僕が人類を代表してそこに残しておきたいと思う人類の遺産を記念として配置する。

アントニオ・ガウディの『サクラダファミリア』とか『シュバルの理想宮』みたいなノリで、壮大なものをたった一人で創るつもりでいる。

誰もいないから土地は腐るほど余っていて、材料はそこら中にある。

金だって一銭もかからない。

この地球を僕が好き勝手使っても誰にも文句を言われない。

賞賛する人も批判する人もいない。

芸術家の僕にとってこれほど自由にモノづくりが出来る環境は他にない。

そう考えると絶望するどころか、早くそうならないかな、とすら思えてくる。

そして最上級の絶望に対処する方法を見つけたわけだから、それ以下の悲劇的な出来事はもう余裕だろう。

だからみんなも自分にとって一番大きいと思われる絶望を想定して、思いつくまでその対処法を考えておくといいかもしれない。







-哲学・思想, 芸術

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