哲学・思想

HSPは生存戦略

投稿日:2020-07-14 更新日:

HSP( Highly sensitive person)は高度な感覚処理感受性(あるいは生得的感受性 )を持つ人のこと

HSPはかなり繊細で、その敏感すぎる特性ゆえにストレスを感じやすく、現代社会では生きづらいところがある。

僕自身がHSPに該当する気質なので、確かに生きづらいと感じる事がよくある。

日本人の5人に1人はHSPだと言われている。

HSP診断テスト 

自他の境界性が薄く、五感をフルに使っているせいか、とにかく周囲から入って来る情報量が多くて、人が嫌いなわけではないけど、集団でいるとすぐに疲れてしまう。

そしてストレスを感じ過ぎるからか、原因不明の体調不良によく襲われる。

ただメリットもあって、インプットする情報量が多いので、直観が働きやすくなる。

この直観はとても役に立つ。

HSPは生きづらいけど、直観に従って行動すると、事件や事故、災害などに遭わなくて済むようになる。

また一人でいる事が多いので、集団から影響されずに独創性を発揮する事も出来るから創作などに向いている傾向がある。

これまで日本は地震、大雨、台風などの大きな災害やコロナなどの災禍を受けているけど、僕自身にはあまり被害がなく、影響もなかった。

それはたぶん、僕が住む場所、仕事を「なんとなく」という感覚で決めているからだと思う。

なんとなく楽しそう、なんとなく好き、なんとなく気が重い。

こういう「なんとなく」感じるものが直観だったりするんだけど、なぜそう感じるか?という根拠はない。

ただ無意識のレベルでは危険を避けるためとか、そこが自分にとって安全で安心出来る場所である確かな根拠があるのだと思う。

最近カウンセリングの勉強を始め、自分の特性であるHSPについても興味を持っていろいろ調べている。

HSPはその特性をよく知らないとただ翻弄されて生きづらいだけだけど、調べていくうちに、実は優れた生存戦略である事がわかった。

研究者によると生物の約2割が持っている敏感な気質で、HSPはこの敏感な気質を使い、ささいな変化や危険を察知して、うまく生き延びているという。

音、光、食べ物、環境、電磁波、人のエネルギーなど。

これらの影響をモロに受ける事で、HSPは自分の所属している組織や社会が安全かどうかを無意識で判断しているんだろう。

それだけ高いセンサーで身を守らないと生きていけない時代になっていることを、社会に示唆するカナリア的な役割なんかもあるのかもしれない。

特に虐待、過保護、過干渉などの厳しい家庭環境に生まれたHSPは敏感さが増す。

先天的に生き残る可能性が高い特性を持っているのだから、生きづらささえ克服出来たら、HSPの方がわりと人生楽勝かもしれない。

生きづらさを克服するためには意識して緊張やストレスを手放す工夫が必要であり、催眠、瞑想、言霊、イメージ、リラクゼーション、ボディワークなどのヒーリング技法で脳の過感受性を癒す必要がある。

その土台として、正しい食生活と適度な運動、睡眠をきちんと取るようにする。

原因不明だと思っている体の不調は、抑圧した感情や心の問題に気づくためのサインで、貧血、出血、打撲、傷などの血液疾患は、周りのサポートがなく孤立していると感じている時などによく見られるという。

他人が自分を必要としていることに敏感で、周りの感情や体の痛みさえ受け入れるけど、自分からは周囲に頼めない。

こういう時は人に対して過剰に生命エネルギーを使い過ぎているのだ。

胃腸疾患や便秘は、ストレスのたまる環境から逃げられない絶望だったり、無気力になったりする時に見られ、ストレスホルモンの血中濃度が高くなった結果、消火器疾患を引き起こす。

不安や怒りなどの否定的な感情も、胃の粘膜を刺激する。

これらの体の不調をちゃんとメッセージとして受け止め、心身相関の本を読んだり、体の声を素直に聴いて、嘘や建前で塗り固めた自分を本質へ戻すことで治りが早くなったりするようだ。

今までのやり方を変えて、本質的な自分に戻そうとすれば、周囲が戸惑うかもしれないし、身勝手だと批判される事もある。

進む方向がずれてしまった人とも会えなくなる寂しい思いなんかもする。

ただそこを乗り越えると、新しい出会いだったり、本音で付き合える家族や友人との絆が深まったりする。

死ぬ間際まで確実に一緒にいてくれるのは、自分の心と体。

そういう思いで、自分を大事に扱う。

人類の祖先は、そうやって天敵から身を守り、自分の体を癒し回復させる能力を伝承してきた。

だからHSPは優れた生存戦略なのである。







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