哲学・思想

緊急幸福宣言

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人間が不幸か幸福かは脳の生理的な現象に過ぎない。
もしそれが事実なら信じてみるのも悪くない。
僕のその日1日の気分は天気にかなり左右される。
天気が良ければ、前日までに自分に起こったマイナスな出来事はあまり関係がない。
辛い事や理不尽な事が起きて引きずる時もあるけど、天気の良い朝はそれなりに気持ちが晴れやかで、一人だろうが、誰かと一緒だろうが、外に出ればその気分は午後3時くらいまでは保障される。
でも日が傾き始める午後3時を過ぎたあたりになると、なぜか気分が夜に向けて徐々に落ちて来る。
僕の時間感覚は夕方で1日を終了とする。
また夜が来るのか。
1日がもうすぐ終わる。
楽しい時間、穏やかな時間はここまでです!
僕の脳にはそんなアラーム機能でもあるのか、夜に向けて楽しい気分、穏やかな気分を持続させるには、積極的に快楽を求めないといけない。
家に帰るのか?
どこか行くのか?
家に帰れば、興味のある本、動画、ゲーム、SNSなどが僕の脳に快楽を与えてくれる。
仕事の時は会社を出ればもう夕暮れだから、1日は終了だ。
出歩く気力がないから、家で出来る快楽を追求する。
どこかに寄ったとしてもちょっと外食するくらい。
人生も1日も終わり良ければ全てよし。
1日の終わりへ向けて気分を上げればいいだけなんだけど、それがなかなか難しく、何処へ行って何をしたら上がるのかよく分からない時が多々ある。
一番手っ取り早いのは酒。
これを飲めばとりあえず上がる。
気の合う人、好きな人と飲めばなおさら上がる。
楽しかったかどうか確信がない1日の終わり方は嫌だ。
雨の日なんかは朝から全てが台無しになったような気分になる。
どうしてもやらなきゃいけない事を済ましたら、あとはもう適当。
晴れる事を祈って、ひたすらダラダラと過ごしてしまう時もある。
何かの職について仕事さえしていれば、生活するための個人的義務と国へ奉仕するための社会的義務は果たしているわけだから、あとは特に何もしなくてもいいはずなんだけど、何かしないと退屈だし、ダラダラと1日を終えると、「人生を楽しんでいない!」という謎の罪悪感に付きまとわれる。
自分で決めたのか、誰かに刷り込まれたのかはわからないけど、人生は生産的で有意義で充実したものでなければならない、という謎の義務感が常にある。
人生を大いに楽しもう!
自分自身にそんな幸福宣言をしてしまっている。
だから僕の心(脳)は気力、体力の有る無しに関わらず、それを遂行しようとして、いつも躍起になっている。
ダラダラしていても、決してリラックスしているわけではない。
有意義で充実した1日や人生を過ごすために、ずっと戦闘状態だ。
たった一度の人生を悔いなく生きる。
僕は生まれ変わる可能性も信じているから、たった一度だとは思わないけど、今生は確かにたった一度だ。
悔いなく生きる理想とは裏腹に、現実には果てしなく不毛な日常が続いているような気がする。
それを蜂の巣にして有意義で充実したものにするには、強力な武器がいる。
僕が選んだ武器は芸術だった。
詩の一篇でも捻れたら、それだけでその日は有意義で充実したものになる。このブログもそう。
自分の気持ちを誰かに伝える形で表現すると、本分を果たしたような気持ちで眠りにつく事が出来る。
毎日創れなくても、頭の中は表現、創作の事を常に意識している。
読みたい本もいっぱい、観たい映画もいっぱい、やりたいゲームもいっぱい、会って話したい人も少なからずいる中で、それでも僕の人生を有意義で充実したものにしてくれるのは、やっぱり芸術だ。
絵を描いていないゴッホの人生、小説を書いていない太宰治の人生、詩を書いていない中原中也の人生。
いずれも想像出来ない。
彼らから芸術を抜いた人生が有意義で充実したものだとは思えない。
彼らにとっても芸術は家族、友人、恋人以上に大事なものだったと思う。
それでしか生きていけない生存戦略だったとも思う。
芸術が真に安心出来る家族、友人、恋人を作る手段だと考えていたのかもしれない。
僕もそう思ってやり続けて来た。
おそらく僕の脳は人並みの脳ではないと思うから、僕が幸福になるには芸術をするしかない。
お金、地位、名誉は望めなくても、無名でも発表出来るプラットホームが今はたくさんある。
プロアマ問わず、世界中の人が世界中の人に作品を観てもらえる時代になった。
芸術をやる人間にとって、これは本当に恵まれていると思う。
ライバルがたくさんいて厳しい時代かもしれないけど、誰にも邪魔されないから、試作も駄作も傑作も全部見せたい。

そして幸せになる。







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