オカルト・スピリチュアル 芸術

アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』霊的世界にもある願いと代償のシステム

投稿日:2018-06-15 更新日:

あらすじ

温かな家族や美樹さやかといった親友に囲まれ、平穏な日々を送る中学2年生の鹿目まどか。そんな彼女のクラスに、暁美ほむらという少女が転校してくる。とある晩に見た奇妙な夢の中で出会った少女と彼女の容姿が同じことに気付いたまどかは、ほむらから謎の言葉をささやかれて困惑する。そんなある日、奇妙な生物を襲うほむらを見掛けたまどかは、彼女を止めようとするうちに異様な空間へと迷い込み、恐ろしいクリーチャーに囲まれる。そのとき、まどからの前に魔法少女を名乗る巴マミが現われる。

監督:新房昭之,宮本幸裕

キャスト:悠木碧,斎藤千和

優れたクリエイターは霊的世界に対する感度が高いのか、僕は『魔法少女まどか☆マギカ』の物語が持つ世界観は、霊的世界の様相に近い内容を含んでいると思った。

この世界がどんなもので構成されていて、どんなエネルギーによって運行されているのか? 

その中で人間(魔法少女)たちが果たす役割とは何なのか?

この物語にはそんな哲学的テーマがあり、それを魔法少女に講釈する「キュゥべえ」という知的生命体のキャラが登場する。

「キュゥべえ」“インキュベーター”の愛称みたいなもので、その役割は、思春期を迎えた一般の少女を魔法少女にして魔女と戦わせる事。

インキュベーターの意味を調べてみると、一般的には「人工ふ化装置」とか「企業の支援者」みたいな意味合いがあるらしい。

キュゥべえもマドカたちを魔法少女にして魔女と戦わせる支援者的な存在として物語の中にいる。

しかしその本当の目的は宇宙を拡張(あるいは構成)するためのエネルギーを魔法少女となった少女たちから抽出する事。

人間の精神エネルギー(特に思春期の少女)は、エントロピーの法則(熱力学の第二法則)に捉われない増幅を見せる性質があり、それはインキュベーターにとって最も効率の良いエネルギー抽出手段なのだという。

スピリチュアル系の本などを読むと、霊的世界にもこれとよく似た事情があって、例えば荼枳尼天を信仰する豊川稲荷なんかは、キュゥべえのように人間の魂(物語ではソウルジェム)を担保にして人間の願いを成就させている。

豊川稲荷に商売繁盛を願うと、その願いは即座に叶い、面白いように儲かるが、人間の魂を担保にしているので人生の終わり際にそれまでの恩恵に見合った代償を払わされる。

マドカたちがキュゥべえに願いを叶えてもらって魔法少女になり、その後魔女たちとの悲惨な戦いに身を投じるリスクがあるように、霊的世界の願い事にも、経営難、家族や知人との金銭トラブル、病気や不慮の事故などリスクが伴う。

この願いと代償のシステムは、神の宇宙創造に力を貸さなかった魔王(堕天使ルシファー)が地球に落とされ、地球に幽閉されていることに起因している。

地球を“ガイア”という生命体であると捉える説があるけど、それは地球に幽閉されている魔王の意志がそこに働いているからで、その地球に住む人間は創造性を発揮する事を嫌がる魔王によって、その役目を肩代わりさせられている。

魔王の眷族である荼枳尼天は、人間が創造性を発揮するためのエネルギーを調達する係みたいなもので、魔王が人間の欲望を創造に使うエネルギーに変えている。

知ってか知らずか、優れた作品にはそんな霊的世界の実相と似たような構造がある。

優れた作品を創るクリエイターたちはまどかマギカのような虚構の物語を通して、霊的世界の実相を、現実世界に伝えるメッセージを送っているのかもしれない。







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