哲学・思想

“場”の空気の正体

投稿日:2018-10-10 更新日:

酒が好きなので、たまに飲みに行く。

よく行くお店には親しい人たちがいるから、だいたいいつも楽しく飲めるけど、世の中には人の気持ちとか、場の空気とか、そういう“見えないもの”を可視化する事が出来ない人がたくさんいる。

たまにそんな人たちによって楽しい時間を台無しにされる事がある。

普段真面目で賢い人でも酒を飲んだらバカになって羽目を外す時がある。

酒の場だから仕方がない事ではあるけど、そういった時にその“場”で起こっている目には見えない力を理解すれば、ある程度対処できるようになる。

よく「日本人は場の空気を読み過ぎだ」と言われたりするけど、僕は場の空気を読む事自体を悪い事とは思わない。

特に素性の知れない不特定多数の人が酒を飲む場所では、場の空気が読めないと面倒くさいトラブルが発生する。

楽しくお酒が飲みたい人には必須のスキルだと言ってもいいくらいだ。

場の空気を読むとは?

【場の空気を読む】とは、その場の雰囲気や状況がどんなものかを把握して、察知する能力の事だ。

だから見知らぬ人や親しい人以外との仲を円滑にするには当然あった方がいい。

そのために誰がその場の空気を生成して支配しているかを把握し、その空気に対して自分がどういう行動を取ればいいのかを見極める。

【空気を読み過ぎる人】というのは、その場の空気を生成して支配している人間に対して従属的な気持ちを抱いている人の事だと思う。

その場の空気に居心地の悪さを感じて警戒してはいるけど、それを変えるような言動や行動を遠慮している状態。

常に受け身の姿勢でその場の空気に対応しているのが【空気を読み過ぎる人】

外国の人に多いと言われる【空気を読まない人】とは、その場の空気を理解したうえで、受け身の姿勢ではなく、自分にとって好ましい空気に変える言動や行動を恐れずに出来る人の事を指していると思う。

【空気を読まない人】は、その場の空気を生成して支配しているのが誰か分かっていて、どんな雰囲気、状況なのかも把握している。

そのうえで空気に従うか、変えるかの選択を自分で決める事が出来るから、その場の空気に飲まれない状態でいられる。

【空気を読まない】のと【空気を読めない】は似ているようで全く違い、【空気を読めない人】は、その場の空気を支配しているのが誰か分かっていないし、どんな雰囲気、状況なのかもわかっていない。

だから結果として理解力の無さから来る支離滅裂な言動や行動を取って周りに迷惑をかけたりする。

場の空気は、その場にいる人たち全員がお互いの力関係(年齢、性別、経済力、運動能力、社会的地位など)を無意識に推し量り、その結果勝利した人間が作り出す。

それはサルの時代から本能に組み込まれた縄張り意識が人間にはあるからで、勝利した人間(ボス猿)は自分にとって好ましい空気(縄張り)の中で、他の人間を支配しようとする。

場の空気(縄張り)は必ずその場で一番力のある人が作るから、常に支配的なものではあるけど、どんな空気になるかは支配している人の人間性によって決まる。

支配的であってもそれがその場にいる全員にとって好ましいものであれば何の問題もない。

しかし場の空気がほとんどの人にとって好ましくないものだったり、【空気を読めない人】がその中にいたりすると、問題、トラブルが起こりやすくなる。

誰が空気を作り、どんな空気なのか?を把握するのはとても重要な事だ。

自分の言動、行動がその場の空気に干渉した時、どういう影響がそこに現れるのかを見極めたうえで、その空気に服従するのか、変えるのかを決めるのが大事。

自分が空気を生成する支配者である時は、想像力を働かせて、その場の全員が楽しめる状態をなるべく創るようにする。

“空気を読む”とは、そういう事だと思う。

字が読めなければ本を読むことが出来ないように、空気が読めなければ、楽しいお酒は飲めない。

空気が読める人でも、飲み過ぎると読めなくなったりするから、普段から自分の言動や行動を自己コントロールする事がとても重要だと思う。







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