哲学・思想

僕が考えた怖い遊び

投稿日:2019-03-06 更新日:

はじめに

真似はしないでほしい。

小学校3年くらいの時、僕は学校の友達と僕が考えた「ムシムシ」という遊びをやっていた。

ルールは単純で、ジャンケンで負けた人をただひたすらみんなで無視するだけ。

なぜこんな遊びを思いついたのか分からないけど、とにかくみんな「ムシムシ」を面白がってやっていた。

ジャンケンで負けた人は、ゲームに参加したみんなからその日一日中無視される。

一日無視に耐えたら、次の日また元どおりになって、次に無視する人を決めるために、またジャンケンをする。

無視されている人が無視に耐えられなくなり「もう無理!」とみんなに宣告した時点でゲーム終了。

次に無視する人をまたジャンケンで決める。

だからこのゲームはジャンケンをする時が一番ドキドキする。

ジャンケンで勝敗が決まった時、負けた人には無視される恐怖と、勝ったみんなには無視を免れた安堵感がどっと溢れて来る。

みんな気が狂いそうなほど興奮していた。

一日くらいならみんな無視に耐えられる。

だから「これだとちょっとつまんないね」って話になり、無視する期間を3日に変更してやる事になった。

誰も目を合わせてくれない。

誰も話かけてくれない。

無視される人の存在はまるで空気。

無色透明だから誰にも気づいてもらえない。

それが3日続く。

ほとんどの友達が3日持たずにリタイアした。

3日が限界のゲーム。

それ以上耐えた友達とは、そのまま気まずくなって関係が疎遠になってしまった。

だから怖い遊び。

人は人から無視される事が一番怖いんだと思う。

僕はこの小学校の時にイジメに遭っていたけど、暴力とか悪口とか嫌がらせよりも、無視されるのが一番怖かった。

だから僕はそれを逆手に取って僕をイジメていた主犯格を徹底的に無視した。

おまえなんか存在してねぇよ

そんな感じで何をされてもノーリアクションを貫いた。

そしたらそれ以後そのイジメの主犯格は僕に何もして来なくなった。

イジメの主犯格についていた取り巻きの連中も何もして来なくなった。

そして僕は人を無視する効果が絶大である事を知った。

最近の風潮として、実生活でもネットでも、嫌いなヤツや鬱陶しいヤツは完全に無視しよう、みたいな言葉や行動をよく見かける。

その気持ちはわかるし、どうしても嫌な人の場合は僕も試みたりするけど、無視の絶大な効果を身を持って知っている人間としては、あまり賛同は出来ない。

無視された人のその後を想像するとメンタルブロックがかかって、無視している自分が苦しくなって来るのだ。

だから嫌いなヤツ、ムカつくヤツの言動や行動は無視ではなく、ただ受け流すくらいにしておく。

一度会って関わった以上、そう簡単に縁は切らない。

疎遠にはなるけど、いつか互いに歩み寄る機会があるかもしれないから、縁は切らずに残しておく。

とにかく今後誰であっても、僕が人を完全に無視する事はない。







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