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マンガ『銀河鉄道999』 機械化や生物どもが夢の跡

投稿日:2019-05-27 更新日:

『やりすぎ都市伝説2019』の放送の中で、トランスヒューマニズムの第一人者ニック・ボストロムが、脳波でロボットを遠隔操作する方法について解説している場面があった。

脳細胞を機械と繋ぐチップを作り、周りにある電極から脳細胞が出す脳波を感知し、それを電気信号に変換する事で機械操作の送受信が出来るというものだ。

脳のデータ(記憶)=意識という説を元に開発された技術で、実用化されれば人間の意識だけでロボット操作が可能になる。

人間の潜在能力を引き出して進化させるのがトランスヒューマニズムの目的らしいけど、人間の脳からなぜ脳波が出るのかは、まだ解明されていない。

そして人間や動物が夢を見る理由もまだ解明されていない。

脳波と夢には密接な関係があって、人や動物は寝ている間、アカシックレコード(宇宙的クラウド情報空間)と呼ばれる場所にアクセスしている。

WiFiなどの電波を使って、スマホやパソコンなどのデバイスからインターネット上にある情報にアクセスするように、僕たち人間や動物は睡眠中に起こっている強烈な変性意識状態の脳波を使ってアカシックレコードにアクセスしている。

そして生身の体で体感したこの物質世界の情報をアカシックレコードにアウトプットしたり、アカシックレコードにある情報をインプットしたりして随時更新している。

その目的はこの物質世界を拡張し、もし何らかの理由で世界が消滅した時のバックアップとして、物質世界の情報を保存しておくためだ。

人間、動物、植物、鉱物などの自然物はそのためのデバイスとして存在している。

おそらく生物の脳は一個体が生存するのに最低限必要な情報しか記憶出来ない。

脳の使っていない領域、空き容量はアカシックレコードにアクセスする時に使用される。

種、民族、地域、国、惑星単位の生存戦略情報は脳にとって膨大過ぎるため、アカシックレコードに記録し、必要な時に再度脳に取り込んで長期的な記憶として使用出来るようにしている。

人や動物が睡眠中に見る夢の内容は、脳波がアカシックレコードにアクセスして更新する内容を精査したものが反映される。

WiFiの電波にも強弱があるように、脳波にも当然強弱があって、強烈な変性意識状態になればなるほど脳波は強くなる。

宗教者が唱える祝詞や真言の揺らぎ、瞑想行などには脳波の強度を上げる作用があって、外部から入る情報(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚などの五感刺激など)を意図的に固定するか、完全に遮断する事で強い変性意識状態を創り出す事が出来る。

脳がこの世界の情報を取り込んでそれを記憶としてデータ化出来るのは、生身の肉体の体感、体験があってこそだ。

脳のデータ=意識であるなら、脳だけになって肉体の五感による情報のインプット手段がなくなった脳には何のデータもない事になる。

つまり人は生身の体を捨てた瞬間に意識を失う。

『銀河鉄道999』の主人公である哲郎は、機械人間にあっけなく殺された生身の母親の死をきっかけに、永遠に生きられる機械の体を求めてメーテルと一緒に宇宙の旅に出る。

しかし機械の体が無料で手に入るはずの星で哲郎を待っていたのは、機械帝国を構成するための部品として人間が機械化される社会だった。

全てを知った哲郎は機械化された人間の意識を持たない虚無的な姿を見て、生身の体の大切さに気付き、また地球に還るために999に乗る。

やりすぎ都市伝説で語られるトランスヒューマニズムの計画にはそんな未来が待っている。

体の不自由な人をサポートするための機械化技術開発は大いに進めるべきだけど、人間の脳だけを残してロボット化する発想まで飛躍するのはマッドサイエンティストの業によるものでしかない。

進化どころか、人間を完全管理して、社会のリソース、あるいはインフラとして利用するための奴隷として扱う、極めて危険な思想であるとしか僕には考えられない。

人間は生身にこそ価値がある。

生身で味わったこの物質世界の現実的な苦楽をアカシックレコードに届け、刻み、さらなる宇宙の拡張を促す。

僕たち人間、動物、その他の生命が誕生した意味はそこにある。

トランスヒューマニズムがもたらす機械化の未来は僕たち大衆にとって、生きる喜びも死の恐怖もない、虚無的なものでしかない。

虚無はこの宇宙を侵食して消滅させる。

だから僕は五感をフルに使って血沸き肉躍る、そんな人生を謳歌してこれからも宇宙を拡張させたい。







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