芸術

NUMBERGIRL

投稿日:2021-03-07 更新日:

向井秀徳氏いわく、ナンバーガールは「鍋島藩脱藩広域指定重音楽」なんだとか。
言い得て妙だけど、確かにナンバーガールの楽曲は時代劇のような世界観があり、刀で斬り合うチャンバラ的で過激な祭囃子を彷彿とさせる。
初めてその楽曲を聴いた時、本来は自分で表現しなければいけない曖昧な思想や感情を、独特なスタイルで、より的確に代弁されてしまったような悔しさがある。
宇宙だ、神だ、愛だ、なんだと堂々巡りする僕の頭の中にすっと割り込んで来る諸行無常と甦る性的衝動は紛れもない事実である。
抗いたくても抗えない。
20代で失踪した時に見た夜の隅田川に吹く風も本当に鋭かった。
easternyouthと義兄弟の契りを交わした、西のエモーションナルバンド。
僕はナンバーガールを勝手にそう思っている。
特筆すべきは、このバンドの女性ギタリストである田渕ひさ子さんの存在。
僕はそれまで女性のギタリストに対してPOPなイメージしかなく、バリバリのROCKギターでカッコ良いと思ったのは彼女が初めてだった。
見た目は小柄な女子大生かOLさんのようだけど、演奏は女座頭市。
機材的な事や奏法的な事には疎いから、彼女のギタープレイの何が凄いか的な事は一切言えない。
ただ「騒やかな演奏」に収録されている「SAMURAI」と「mini grammar」での彼女の演奏シーンは、まさに6本の狂ったハガネの振動。
その金属音にぶった斬られた。
歌詞からの引用が多い感想ばかりだけど、ナンバーガールの曲は好きなフレーズがあり過ぎるから、どうしても引用したくなってしまう。
向井氏同様、僕も国家の最高機密は当然知らんわけだけど、とにかくこのバンドが世に登場してくれた事に関しては、Fender社長に礼を言う!

特に好きな3曲】「鉄風鋭くなって」「BRUTAL MAN」「Sentimental Girl’s Violent Joke







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