哲学・思想

有名人の鬱や自殺報道を受けて想う事

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有名人の鬱や自殺の報道があると、大勢の人が励ましの声や心配する声を上げる。

でも僕たちは所詮有名人のパブリックイメージしか知らない赤の他人なのであって、一方的に親近感を抱いて励ましたり心配したりしても意味がないような気がする。

僕たちは有名人のパブリックイメージに好感を持っているだけで、その有名人が本当はどんな人なのか全然知らない。

もし自分が有名人だったら、たとえファンでも、自分の事を何も知らない赤の他人に励まされたり、心配されたりしても別に嬉しくはないだろう。

むしろ「早く治せ!」と要求されているようなプレッシャーを感じて、更に追い詰められてしまうかもしれない。

注目されているのは一人歩きしたパブリックイメージだけ。

日本中に関心をもたれているのは、世間の期待に応えようとするパブリックイメージだけ。

世間が見たいのは有名人の素の姿ではなく、パブリックイメージだけ。

そのイメージを裏切ったら世間は許してくれるのか?

本当の自分を知ったら世間はどんな反応をするんだろう?

有名になるとそんな不安と恐怖が常につきまとうのかもしれない。

ゆっくり休んでください!

早く元気になってください!

またテレビで活躍する姿が見たいです!

いや、本当はもう辞めたいのに…

僕たち世間は疲れ果てた有名人たちの本音を知らずに、また楽しませて欲しいと期待する。

その人が必死で守って来たパブリックイメージがとても魅力的で価値のあるものだから、また復活して欲しいと期待する。

でも深いレベルでリアルに付き合いのある人にしか、その有名人が抱える苦悩は分からない。

無関心でいるつもりの僕にしても、つい気になってこのブログに自分の想いを書いてしまう。

赤の他人が有名人をネタにして、自分勝手な想いを綴る。

そしてこのブログを読んだ誰かが、今度は書き手の僕のイメージを好き勝手に想像する。

僕のイメージが一人歩きして、誰かを楽しませたり、傷つけたりする。

でも僕は無名だから別にどんなイメージでもいい。

何考えてるの?

よく言われるけど、いろいろ考えるからよく分かんない。

素の自分なんて正直何がなんだかさっぱりわからない。

だから別にどんなイメージでもいい。

どんなイメージだろうが、無名の何者でもない僕がただ生きていく事には何の支障もない。

不憫な有名人たちを見て、ふとそう想った。







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