オカルト・スピリチュアル 芸術

アニメ『マギアレコード』秘密結社マギウスの母体

投稿日:2021-06-18 更新日:

あらすじ

宝崎市の中学生、環いろはは、魔法少女として魔女と戦う日々を過ごしている。
しかしいろはは、魔法少女になった時の自分の願い事がなんだったのかを忘れてしまっていた。
ある日、いろはは、交流のある魔法少女の黒江から『神浜に行けば、魔法少女は救われる』という噂を聞く。
遭遇した魔女との戦いのなか、思いがけず神浜へとやってきたいろはだが……。

キャラクター原案:蒼樹うめ 

脚本:f4シナリオチーム

『魔法少女まどかマギカ』のサイドストーリー。

Amazonプライムでシーズン1を観終わった。

神浜に行けば、魔法少女は救われる

鹿目まどかは、円

環いろはは、環

まどマギ」はこの二人の主人公を軸にした「円環の理」によって、全魔法少女を救済に導く物語。

見滝原と神浜の時系列の関係がよくわからないけど、見滝原のまどかの物語が起点で、神浜のいろはの物語が終点になっている♾️(インフィニティ)のような図像の線上(時空)を魔法少女たちがループしているイメージで見ている。

むかしむかし みらいのむこう
おんなのこたちは ほしからきたどうぶつととりひきしました
なんでもひとつねがいごとをかなえてもらうかわりに
まほうのちからをあたえられ おそろしいかいぶつたちとたたかうのです

あらゆるせかいのおんなのこが ねがいごとをかなえてもらい
かぞえきれないおんなのこが かいぶつたちとたたかい
やがてだれもがちからつきていきました

まほうをもったおんなのこたちには ひみつのうわさばなしがながれています
このよからきえてしまうそのときには まほうのかみさまがおこしになられて
すべてのまほうのおんなのこたちは すてきなおくにへみちびかれるのです
かなしみとにくしみのない すてきなおくにへみちびかれるのです

(『叛逆の物語』冒頭より)

まどかといろはの二人が消滅すれば、ループする線で繋がった絶望の因果が切れて解脱する事が出来る。

マギアレコードのゲームをクリアした人は結末を知っているんだろうけど、どんな感じなんだろう?

『叛逆の物語』の正統な続編である「ワルプルギスの廻天」に2つの物語の結末を持ち越す形になるんだろうか?

シーズン1を観終わった段階ではまったく予想がつかない。

今回の物語には魔法少女が魔女になる事を阻止する「マギウスの翼」という秘密結社と、ソウルジェムに溜め込んだ穢れを肉体の一部に体現して魔女化を防ぐ「ドッペル」という新しい設定が追加されている。

この新しい設定は、現実社会の女性たちが自分たちの権利を守るために世界規模で行っているMeToo運動だったり、男性優位の雇用に頼らず、自立した何者かになるためにフリーランスで活躍する女性が増えているメタファー的表現なのではないか?と思う。

まどマギに登場する魔法少女たちはキュウべえと契約して、自分たちの願い事を叶えてもらう替わりに、魔女と戦わなくてはいけない。

魔法少女が戦う魔女も、かつての魔法少女。

願いの代償として果てのない戦いに身を投じ、疲弊して絶望した魔法少女が魔女になる。

この悲劇的な設定を、現実社会で自分が置かれている状況や心境に重ねて共感する女性は多い。

魔法少女が魔女にならないための唯一の方法は、魔女を倒してグリーフシードを手にいれ、ソウルジェムを浄化する事。

グリーフシードを手に入れてソウルジェムを浄化しないと、いつか自分も魔女になってしまうから、同じ魔法少女同士で共闘したり、時に対立したりしながら、みんな救いを求めて出口のない苦悩と葛藤を繰り返す。

魔法少女じゃなくても、この競争社会で生まれた僕たちは、学歴、収入、見た目、地位など、常に自分と他人を比べて、その優劣を気にしながら生きる事を余儀なくされてしまっている。

競争社会である以上、日常は常に何かを得るために他人から奪い合う戦場であり、ホッと出来る時間や幸福を感じる時間は束の間で、その椅子取りゲームのような人生は死ぬまで続く。

世の中タダほど怖いものはない、なんて言葉があるように、何かを手にいれたら何かを失う、あるいは支払うのがこの社会の道理だ。

大人になって社会に出ると、あらゆる人間関係に損得勘定がつきまとう。

それが常態化した世の中はとても辛い。

何の見返りも求めずに人に何かを与え続ければ、いつかどこかで疲弊するのは当然だろう。

何かを得る時に失うもの、支払うものはお金だったり、時間だったり、体力、精神力といったエネルギー、時に命だったりする。

なるべくなら自分のいらないものを人に与えて、自分の欲しいものを手にいれるのがベストだけど、それが行き過ぎれば「搾取だ!」と、他人に疎まれたりする。

キュウべえは少女たちが持つ精神エネルギーをリソースとして利用し、この世界の寿命を伸ばすために、少女たちと契約を結ぶ。

キュウべえは願いの代償として魔法少女たちから精神エネルギーを搾取するけど、その結果この世界の寿命が伸びて人類が繁栄出来るのであれば、この契約はお互いにとってWin-Winだと主張し、過酷な戦いで疲弊する少女たちの悲しみや辛さは、人間特有の主観的な感傷癖に過ぎないと、切り捨てる。

でも魔女少女たちはこの世界のために自分たちが犠牲になるとは知らずに契約したから、自分の人生や仲間の幸福を蔑ろにされた事を不服とし、キュウべえとの契約は、詐欺同然の内容であると反感を抱いている。

そしてこの神浜編では、魔法少女たちが「マギウスの翼」という組織を結成して、キュウべえの搾取に抵抗する動きを見せるようになった。

キュウべえを男性社会の象徴だとしたら、この物語は、男性が優位な社会で、女性たちがいかにして女性の権利を普遍的に獲得するか?

「まどマギ」はそんなテーマを仏教のカルマ的に表現したアニメなのかもしれない。

シーズン2の今後の展開を楽しみにしつつ、このアニメの内容とリンクする面白い都市伝説動画があるので、最後にその動画のリンクを貼っておく。

人類史上一番争いの要因になるのは、国家でも人種でも宗教でもなくて、性別。

いつの時代も性別の壁だけは越えられず、人間の男女は常に争いながらも、愛し合って共存して来た。

この先も共存していけるのかはわからないけど、その意思決定はいつも女性側にあるような気がする。

『マギウスの翼』の母体?は↓

世界最大の秘密結社『マザー』







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