エッセイ

SNS断ったら友達が戻って来た

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一大決心してSNSを断った。

僕はSNSで自分を理解してくれる人と自分を必要としてくれる人を探していた。

でもなかなか見つからなかった。

手短なプロフィールを頼りに言葉だけで繋がるSNS。

現実世界でなかなか出会えない、自分と趣味嗜好がよく似た人、同じ価値観や人生観を共有してくれる人。

そういう人と出会って関係を築きたいと思っていた。

でもそう思ってSNSをやった結果、暇さえあればスマホを片手に、世界のどこかにいる、自分にとってどうでもいい人たちのどうでもいい呟きをただ眺めて、もうすっかり飽きているのに、なぜか気になってそれが手離せない状態になっていた。

とにかく自分が空っぽだから、そんなものにも縋ってしまうんだろう。

その時の自分はたぶん画面ばかり覗き込んで虚ろな表情をしていると思う。

ただの現実逃避だ。

これではマズイ。

言葉でしか繋がっていないネットの世界の関係はすごく脆い。

一つ言葉を間違えばすぐに嫌気が差し、関係が悪化する。

そしてボタン一つで簡単に入れ替えが可能な機能性に翻弄され、去る者、来る者で一喜一憂する。

愛着障害を抱えている僕みたいな人間がこの緊張感に耐えられるはずがない。

あとはリアルな知り合いたちとSNSで見せつけ合う、答え合わせみたいなやりとりにも疲れた。

会って本音のコミュニケーションが取れない関係に疲れた。

会っても話したい事が何もない。

群れを作りたがるのが人間の本能だから、孤独感に耐えきれなくてどうしても社会性や同調圧力に飲まれるのは仕方がないけど、本当の安心感はそこにない。

これまで自分がいる現実世界で直接関わって濃い人間関係になった人たちにもう一度目を向けてみたらどうだ?

そんな事を思った。

僕に本当の安心感をくれる人たちはどんな人たちで誰だったか?

それを思いだしてみた。

どれだけ孤独で寂しくてもそれで満足しようと思った。

そんな決心をしてSNSを断ったら音信不通だった友達からLINEが来た。

年下だけどいつも一緒にいて何でも話せた友達。

すごく嬉しかった。

そして決断した途端に訪れたこの運命的な感じにめちゃめちゃ興奮している。

何か変わる予感。

彼も病んでいたらしい。

適当なコミュニティで表面的な付き合いをしていれば人は必ず疲弊する。

本当の自分なんてわからないけど、この場所は違う、今自分は無理している事だけははっきりと分かる。

そこを抜け出せばまた良い方向に流れが変わると信じたい。







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