哲学・思想

自分の愛着スタイルを知って人生に納得する

投稿日:2021-08-12 更新日:

これまでの人生を振り返ると、「こんなはずじゃなかったのに」とか「こんな人生望んでないのに」と、思う事ばかりだ。

なりたいもの、ほしいものがあって努力しても徒労に終わる事が多く、不甲斐ない気持ちになる。

他人と良好な関係を築こうと努力しても空回りする事が多くて、結果長く続かなかったりする。

その度に過去を悔やんで、未来を悲観しているような状態を、これまで延々と続けて来た。

でも「愛着障害」という概念を知って、自分自身の愛着スタイルがどのようなものかを理解するようになってから、自分の人生に良い意味で諦めがつくようになった。

恐れ・回避型。

これが僕の愛着スタイル。

この愛着スタイルでもう40年近く生きてきた。

恐れ・回避型愛着スタイルは不安型と回避型の両方の特徴を併せ持っている。

不安型の特徴は密接になる対人関係に不安を持ちやすく、その不安が行動に出ることで対人関係が悪化する傾向があり、パートナーが自分をどう評価するかによって、自分自身に対する評価まで変化しやすいという特徴がある。

もう一方の回避型の特徴は、人付き合いを避ける傾向にあり、自分の未来や将来に対する責任を避けがちになる傾向がある。

恋人やパートナーから助けを求められることが苦手であり、助けに応えるという反応も見られにくい。

不安と回避。

親しくなりたいけど、不安になると回避する。

この二面性が僕の人間関係を複雑なものにして、親しくなるにつれ、自分の気持ちも他人の気持ちもよくわからなくなって、人付き合いが面倒臭くなる。

小さい頃からこのスタイルだから、意識していないと同じパターンを繰り返してしまう。

たまに良い環境や良い出会いに恵まれて症状が改善される時もあるけど、どこで誰と出会っても愛着スタイルの影響は必ず出る。

偶然に期待したり、自分の意志ではこの愛着スタイルの影響に抗えない。

僕がこの愛着スタイルになった理由についてはまだ詳しく分からないけど、おそらく生まれてすぐに心臓の病気で入院し、その間母親と充分な愛着形成が出来なかった事と、父親の教育が多少支配的であった事が関係していると思う。

僕がこれまで体験してきたメンタル疾患や慢性疲労、原因不明の体調不良の根本原因は、この「恐れ回避型」の愛着スタイルによるものだ。

日本人の3人に1人は愛着障害で、自己啓発セミナーやスピリチュアル系のセミナーなどを受ける人の95%は愛着障害を抱えているという話もある。

僕以外の人も、みんなそれぞれ親との関係で形成した愛着スタイルを持っていて、そのパターン化された生き方の影響を受けている。

自分の愛着スタイルが生きづらさを生んでいるなら、それは愛着障害だと言える。

仕事がうまくいかなかったり、友人関係や異性との恋愛関係の構築がうまくいかない理由も、この愛着スタイルの特徴を知る事で説明出来る。

たとえば作家の太宰治は不安型で、彼が書いた『人間失格』は不安型の愛着スタイルを持つ人の生きづらさを描いている。

回避型だと三島由紀夫。

その生きづらさは『仮面の告白』に描かれている。

僕と同じ恐れ・回避型だと、作家の夏目漱石と詩人の萩原朔太郎が該当する。

僕はこの二人の作品や随筆を読んだ時、やっぱり自分とよく似た生きづらさを抱えていて、作品が示す暗い内面世界の思想にも共感するところが多々あった。

彼らがどのような生き方をして、どのように人生の幕を閉じたかを知る事は、今後生きていく上でとても参考になる。

だから僕は自分の過去を悔やんではいるけど、「そういうスタイルならまぁ仕方ないか」と納得もしている。

未来が悲観的でも、「そういうスタイルならまぁ仕方ないか」と納得するしかない。

むしろこの歪なスタイルでよく40年も生きて来れたな、と感心したりもする。

そして「何度も挫けそうになって死にかけたけど、このスタイルでよく頑張ったな」と、自分を褒めてあげたい。

生きづらさの根本原因がわかっているのだから、もう誰も恨まないし、自分の事も責めない。

愛着スタイルはそう簡単に変わらない。

愛着障害を克服するという事は、好ましい愛着スタイルに変えることだと思う。

自分の抱えている生きづらさの根本原因が「愛着障害」である事を知らぬまま、世を儚んで自殺したり、世を恨んで無差別殺人を起こしてしまう人たちもいる。

そういう人がどんどん増えている気がする。

僕もヘタをすればそちら側の人間だった。

でも幸運にも気付く事が出来て、なんとか腐らずに生きている。

原因がわかれば対策も練れる。

たとえ愛着スタイルが今のまま変わらなくても今後もこのスタイルでやれるだけやってみる。

また失敗して挫けても、何度でもトライする。

愛着障害の克服を生きる糧にして、死ぬまで学び、実践する。

このブログや僕の作品も、愛着障害を抱えた人の記録として、いつか貴重な研究材料になったらいいな、と思う。

そのために今後も発信し続ける。

いつも読んでくれてありがとう。

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