哲学・思想

炭治郎はHSP

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HSP(Highly Sensitive Person)。

生まれつき敏感で、周りからの刺激を過度に受けやすい「繊細な人」。

世間的にこの「HSP」という言葉と概念がどれくらい浸透しているのかはわからないけど、診断を受けると、僕もこのHSPに該当する。

HSP診断

大きい音が苦手だったり、他人の感情に共感しやすい自覚は以前からあって、僕の父親や兄も似たような性格だから、親から受け継いだ遺伝的特徴である事にも納得している。

だからアニメの『鬼滅の刃』を観始めた時、主人公の炭治郎もたぶんHSPだと思った。

HSPは場や人の空気を深く読み取る能力に長けていて、外部からの刺激に敏感なため、人混みや物音・光、食べ物の味やにおい、身につけるもの、気候の変化、人が発するエネルギー等、五感で受ける刺激に対して過度に反応する傾向がある。
また、相手の感情や周りの雰囲気、気候の変化や電波(電磁波)、目に見えないエネルギー(人が発するものも含む)に対しても敏感に反応しやすいとされている。

親や自分の周りの人の感情を読み取り、自分を合わせることが多いのも特徴の一つで、小説やドラマの世界に強く感情移入することもある。

僕が見る限り、炭治郎の性格的特徴とその能力もHSPの特徴によく当てはまっていると思う。

炭治郎はとにかく人に優しくて、困っている人を見かけたり、相談事を持ちかけられると、何か自分の出来る範囲でそれに応えようとする。

鬼に対しても「罪を憎んで人を憎まず」の姿勢で接し、他人の気持ちや感情に共感して、深いところまで理解しようと努める。

生まれつき人並み外れた嗅覚があり、獣並みの鋭い嗅覚で生物や植物の持つ匂いを嗅ぎ分け、いなくなった者を見つけ出したり、鬼の接近を事前に察知することができる。

 

『鬼滅の刃・煉獄零巻』によると、鬼滅の刃に登場するキャラたちには実在するモデルがいて、そのほとんどが原作者の吾峠さんの知り合いらしい。

おそらく吾峠さんの知り合いにもHSPの人がいて、炭治郎のキャラは、その人をモデルに造型されたような気がする。

HSPはその敏感で繊細な気質ゆえに、人の感情や周囲の環境から入って来る過度な情報に翻弄されて気疲れしやすかったりする。

それが悩みで生きづらさを感じる事が多かったりもするけど、僕は自分がHSP気質である事を認識してから、HSPは自分に付与された天性の才能だと思えるようになり、うまく扱う事が出来れば、一般の人より幸せな人生を歩める気がしている。

人に優しく親切な人は、人に好かれやすいから、協力的な仲間を多く持つ事が出来て、敵も作りにくい。

この性格は、何かと他人と比較されて競争させられる社会を生き抜く生存戦略として非常に有利だと思う。

HSPはその特徴を生まれつき持っているわけだから、無理のない範囲で利他的な行動が取れれば、良縁な人間関係に恵まれ、他人からも何かと援助してもらえる存在になれる。

炭治郎を見れば分かると思うけど、彼の優しさや、面倒見の良い親切な行為に触れた人は、みんな彼の事を好きになる。

  

罪深い鬼にも情けをかけ、来世では人として幸せに生きられる事を願える人だ。

 

僕も含めHSPの人はどこか自分を犠牲にして利他的な行動を取る事が多い印象があるけど、炭治郎はあまりそんな感じがしない。

変に気疲れしているような様子もなく、誰かのために自分の力を尽くしても、それは当然の事として納得していて、見返りを求める様子もない。

 

だからみんなそんな彼に好感を持ち、応援したくなったり、彼がピンチの時は助けに行ったりしている。

炭治郎は僕から見て、すごく理想的にHSPの能力を扱えていると思う。

僕が思うに、HSPの能力を炭治郎のように理想的な形で使えるかどうかは、愛着スタイルが安定しているかどうかで決まるような気がする。

一言で「HSP」と言っても、厳密にはHSP、HSE、HSS型HSP、HSS型HSEの4つのタイプがあり、タイプに応じてその能力の使い方は違って来る。

HSP(内向型HSP)は、繊細で敏感な性質を持ち、HSPの中で最も内向的。

HSE(外向型HSP)は、繊細ながら外向的な一面を持つ。人との交流を好み、それがリフレッシュにもつながるが、些細な言動や行動にストレスを感じることもある。
社交的ではあるものの、人との距離感を大切にしながら生きていく。

HSS型HSP(刺激追求型HSP)は、刺激を求めるが、外向的でない。何かにチャレンジする、新しいことを知るという好奇心に溢れているが、刺激にストレスを感じ、燃え尽きてしまうこともある。
HSPが環境に適応するために身につけたのがHSS型HSPといわれていて、人と円滑にコミュニケーションを取れるが、ひとりの時間を作らないと疲れてしまう。

HSS型HSE(刺激追求・外向型HSP)は、外向的で刺激を求める気質を持っている。HSPの中で最も活発で、リーダーシップが取れるのが特徴。
内向的なHSPよりも落ち込みにくいが、ひとりの時間がないとストレスを抱える。

見た感じたぶん炭治郎はHSE型だと思うけど、彼は両親に愛されて育っていて、なおかつ家督を継いで家族の面倒を見る長男という役割も付与されているから、繊細で敏感な気質を持っていても、それをプラスに変える忍耐力があり、使命感も強い。

家族を殺されて一時的に不安定になっている事もあるけど、鬼殺隊に入って仲間や柱たちと出会い、手厚い教育や指導を受ける中で安定したスタイルに回復している。

芸能人だとロンドンブーツの田村淳さんが、自身のHSP気質をカミングアウトしていて、淳さんも炭治郎同様、HSPの能力をうまく利用出来ている人だと思った。

芸人として社会的に成功しているし、芸人の先輩や後輩に限らず、社会問題にも関心を持って独自に活動している姿勢が、幅広い層の人たちに愛されている印象がある。

たぶん淳さんの愛着スタイルも安定型だからだと思うけど、同じHSPでも、愛着スタイルが違えば、その能力の使い方にも違いが出て来るんだろう。

僕は恐れ回避型だからHSPの能力をあまりうまく活用出来ていない。

克服して安定すれば、もっとうまく使えるようになると思う。

なので自分がHSPで生きづらさを感じている人は、一度自分の愛着スタイルを診断してみる事をオススメする。

愛着スタイル診断

今後この能力をうまく活用して、無理のない範囲で他人や社会に貢献出来るようになれば、みんなに愛されて、きっと幸せで充実した人生になると、僕は思う。

いつも読んでくれてありがとう。







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